日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年4月19日日常会話は質問して相手に話してもらう

先日、日本話し方センターのベーシックコースを受講されている方が、こんな話をされていました。

「私はどうも雑談が苦手なんです。

親しい人と話している時でも、次に何を言おうかと焦ってしまいます。」

雑談が苦手だという方には「何を話せばいいのかわからない」という悩みがあります。

確かに、話をしないと会話は成立しませんので「何か話をしないと・・・」と思うのは自然なことですね。

しかし、本当に「話をしないといけない」のでしょうか。



ベーシックコースでは、日常会話のポイントは「相手に話をしてもらうこと」だとお伝えしています。

人は一般的に、他人の話を聞くより自分の話をする方が好きなのです。

中には、いやいや、私は話しベタなので自分の話をすることは好きではありません、という方もいらっしゃるでしょう。

しかし、そういう方でも自分の興味のある話題であれば話したくなるものです。

 

ベーシックコースでは、相手が話をする時間と自分が話をする時間を7:3くらいにしてください、としています。

それくらいでも、相手は5:5で話をしたな、と思うのです。

では、相手に話をしてもらうにはどうすれば良いのでしょうか。

それは、相手に適切な質問をすることです。

 

楽しく会話をするために質問をする。

これには、いくつかポイントがあります。

1つ目は、相手に興味を持つ、ということです。

質問をしようとしても相手に興味がなければ、何を質問すればいいのかわからないでしょう。

そうすると、とってつけたような質問になり、雰囲気がぎこちないものになりかねません。

相手に楽しく話してもらうためには、何よりも日頃から相手にできるだけ興味を持っておくことが大切です。

 

2つ目は、薄く広く知識や情報を収集することです。

サッカー観戦が好きな人に、

「へぇ~、サッカーのどういうところが面白いのですか?」と質問しても、

相手は「ああ、この人はサッカーに興味がないんだな。」

と感じてしまい、進んで話す気にならないでしょう。

ニュースなどを少し見ておくだけで、

「今シーズンは川崎フロンターレが好調ですね~。

勝因はなんなんでしょうね」

と、それなりの話題提供と質問できます。

新聞やニュースで報道されていることを少し見ておくだけで、会話が弾む質問ができる可能性が広がります。

 

そして3つ目は、相手が答えやすい質問をすることです。

「信州に行かれたんですか!

どんな感じでしたか?」

「ラーメンがお好きなんですね!

なぜラーメンが好きなんですか?」

こうした質問は、少し漠然としていて焦点が定まらず、答えにくいものです。

私「信州旅行に行かれたんですね!」

相手「そうなんです。景色がとてもきれいでした」

私「そうなんですか。心に残っているのはどんな景色ですか?」

相手「北アルプスが何とも雄大で感動しました!」

私「そうなんですか!この季節だと残雪もあってさぞかしきれいだったんでしょうね~」

相手「ええ、その景色を見ながら入った温泉がまた良かったんです」

という風に、相手が話やすい問い掛けをしていくと会話もはずみます。

最初は難しいかも知れませんが、意識することで上手くなっていきます。

 

雑談だけでなく、質問をすることは様々な場面で威力を発揮します。

ぜひ質問をすることを意識してみてください。

 

日本話し方センターのベーシックコースは、単なる話の仕方だけでなくコミュニケーションの取り方全般についてご指導しています。

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