日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年10月9日大きな声で話そう!

ウィズコロナの生活にすっかり慣れ、常にマスクをすることにほとんど抵抗を感じなくなりましたね。

また、コンビニなどで透明のビニール越しに店員さんとやり取りすることも、当たり前に思うようになってきました。

しかし、こうしたマスクやビニールは声をさえぎってしまうという難点があります。

特にマスクをしていると、声が聞こえにくいですし、発音も不明瞭で聞き取りにくくなります。

実際、薬局や病院で受付の人から何か言われてもよく聞こえず、聞き直したということが何度もあります。

また、先日、ゴルフ練習場に行ったところ、受付に「アクリル板を設置していますので、普段より大きい声でお話しください」と書いてありました。



このように、マスクを日常的に着用している現在では、今までより大きく、はっきりした声で話す必要があります。

しかし、自分の声は小さいとわかっているけど大きな声で話せない、という人が意外に多いようです。

では、大きな声で話すにはどうすればよいのでしょうか。

 

まず1つ目は、喉をゆるめて話すことです。

声が小さい人の多くは、自分でも気付かずに喉を絞めて話をしています。

大きくてよく通る声を出すためには、頭蓋骨に反響させるような声を出す必要があります。

喉を絞めていたのでは、この反響効果が得られません。

思い切りあくびをすると、喉が大きく広がる感じがしますよね。

あの状態で「あ~~~~!!!」と声を出してみてください。

確実にいつもよりも大きくて響く声が出るはずです。

この練習を繰り返すと次第に今までよりも声が大きくなります。

声を出す場所がなければ、1人カラオケなどを利用するのもよいですね。

 

2つ目は、勢いよく息を吐くことです。

声が小さい人は、話す時に喉の声帯に送り込む息の量が足りないという特徴があります。

肺活量を急に増やすのは無理ですが、話す時に今までよりも多くの息を声帯に送り込む、つまり勢いよく息を吐くことで声は大きくなります。

また、勢いが出るので声にハリも出てきます。

 

そして3つ目は、怒鳴るような感じで話してみることです。

声の小さな人に「大きな声を出してみてください」とお願いしても余り大きな声にはなりません。

「もっと大きな声を出してください」と言っても「これ以上大きくすると話しているというよりも怒鳴っている感じになります。」と言われることがあります。

「ではわざと怒鳴ってみてください。」とあえてお願いして、その様子をスマートフォンで録画します。

そして自分の話している姿を見てもらうと、「自分では不自然なくらいがなり立てている感じなのですが、普通に大きな声で話しているように見えますね。」と驚かれます。

声の小さな人は、どれくらいの声を出せばいいのかわからない、という人が多いようです。

なので、まずは怒鳴るくらいの感じで話してみてください。

それをスマートフォンなどで録画して、自分の声の大きさが充分か、話し方に不自然さはないか、などをチェックしてみてください。

 

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