皆さんは、田坂広志さんをご存じでしょうか？

非常に多くの著作がある経営学者で、多摩大学大学院の名誉教授などをされている方です。

私はこの田坂広志さんの著書をよく読みます。

一番最初に読んだ本は「仕事の技法」という本でした。

・仕事においては「言葉のメッセージ」だけでなく「言葉以外のメッセージ」を感じ取れることが重要だ

・商談や交渉、会議や会合においては「言葉のメッセージ」と「言葉以外のメッセージ」の食い違いに留意せねばならない

など、とても興味深いことが書いてあり。私は大いに刺激を受けました。

そして、最近、「人生で起こること、すべて良きこと」という本を読みました。

この本にも、気付きを得ることができることが数多く書かれています。

その中で私が一番印象に残っている一節があります。

「人生において、『成功』は約束されていない

しかし、人生において、『成長』は約束されている」



私は、この言葉にとても感動しました。

どんなに一所懸命に努力しても、残念ながら、それだけで必ず「成功」できる訳ではありません。

成功するためには、他の人の言動や自分が置かれた環境、その環境の変化など、自分ではどうにもできない不確定な要素もあるからです。

従って、確かに「成功」は約束されているとは言えないな、と思います。

一方、一所懸命に努力した結果、失敗したとしても、その経験を自分の「成長」に結びつけることはできるはずです。

その経験を「成長」に結びつけるか否かは、まさしく自分だけの問題です。

自分がその失敗からできるだけ多くのことを学ぼうとすることで必ず「成長」できます。

そういう意味で「『成長』は約束されている」のだと考えました。

 

この「『成長』は約束されている」という言葉は、話し方を上達させる＝コミュニケーション能力を高める上で、とても重要な示唆だと思います。

日本話し方センターのベーシックコースでお伝えしていること、実習を通じてご指導していることは、スピーチだけでなく、他の場面でも応用できることが数多く盛り込まれています。

一つひとつはとてもシンプルなものです。

・一文を短くしよう

・はじめに主題（話の方向性）を言おう

・一人ひとりの顔を見てあいさつをしよう

などなど。

しかし、これらのことはシンプルなだけに、あらゆる場面で応用できます。

・上司への報告の際、要領よく伝えるために一文を短くする

・会議での発言では、これから何を言うのか（賛成、反対、質問など）を先に言う

・朝起きたら、家族一人ひとりに明るく大きな声で「おはよう」と言う

学んだことを、コース終了後も継続して実践すれば、必ずその分「成長」できるはずです。

その結果、より話が伝わりやすくなり、コミュニケーションも円滑になるでしょう。

そうすると、以前よりも仕事で実績を残すことも出来るようなるはずです。

つまり「成功」する確率が高くなるのです。

「成功」は約束されてはいませんが、成功する可能性を高めることはできるでしょう。

話し方を学ぶということは、そういう意味合いがあると思っています。

 

日本話し方センターのベーシックコースでは、無料体験教室を開催しています。

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ぜひ一度無料体験教室にお越しください！