日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年4月8日在宅勤務の時間を効果的に使うには?

昨日、ついに7都府県に緊急事態宣言が発令されました。

日本話し方センターがある東京都も宣言の対象になりましたので、本日以降、すべての話し方教室を休講としました。

受講されている方、受講を検討いただいている方には、ご迷惑をおかけし、申し訳ありません。

受講生や講師、スタッフの安全を優先し、このような措置を執らせていただくことにしましたので、ご了承ください。

 

さて、新型コロナウイルス感染拡大に伴い在宅勤務をされる方が増えています。

私も数日、在宅勤務をしていて思うところがありました。

日本話し方センターでは、「話し方とは考えること」とお伝えしています。

在宅勤務などの経験から考えることも話し方につながります。

ということで、今回は在宅勤務が感じたことについて述べたいと思います。



 

在宅勤務をしていて色々と思うところがありました。

その中で、今回取り上げたいのは、通常の業務は比較的早く片付いてしまう、ということです。

オフィスにいるときのように、人から話しかけられることはありませんし、電話もあまりかかってきませんので、仕事に集中できます。

また、オフィス以外のところではできる仕事が限られるという側面もあります。

なので、通常業務は意外に早く終わってしまいます。

そうした場合、残りの時間の使い方が結構悩ましいのではないでしょうか。

 

そこで、私が思い出したのが、「時間管理のマトリックス」です。

私たちの時間の使い方は、「重要度」と「緊急度」の2つの軸で、以下の4つの領域に分けられます。

① 第一領域 重要かつ緊急
締切のある仕事、クレーム処理 など

② 第二領域 重要だが緊急ではない
勉強や自己啓発、人間関係作り など

③ 第三領域 重要ではないが緊急
多くの会議や報告書、無意味な接待や付き合い など

④ 第四領域 重要ではなく緊急でもない
暇つぶし、待ち時間 など

 

私たちの通常業務は「第一領域」と「第三領域」の仕事で埋められています。

つまり、重要性のあるなしにかかわらず、緊急性の高いものを優先しています。

しかし、在宅勤務でこれらの仕事が速く片付いてしまった時、考えるべきは、

「第二領域」の仕事の優先順位を上げる、ということです。

重要だけれども緊急性が低いものは、日常業務の中では手をつけにくいし、そもそもそれが仕事だという意識も薄いものもあります。

なので、在宅勤務で時間に余裕ができたときこそ、この領域の仕事に手をつけるチャンスです。

会社、所属部門、自分自身などに将来的に役に立つことにその時間を投資するのです。

そのためには、この領域にすべきことを書き出してみることが大切です。

そして、書き出したものを「せねばならないもの」と「した方がよいもの」に分け、それぞれの中で優先順位をつけます。

こうして納得できるTo Doリストができれば、在宅勤務の余裕時間は、極めて有効なものとなるでしょう。

 

上のようなことを意識しなければ、相変わらず「第三領域」や「第四領域」の仕事をあれやこれやと探してしまうかも知れませんね。

参考になれば幸いです。
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