2020年8月6日論理は人の気持ちを動かすために使う
先日、就職活動を控えた大学3年生のBさんにプライベートレッスンを行いました。
Bさんは既に就職面接は何度も受けており、最終面接に進んでいる会社もある、とのことでした。
「どうしてプライベートレッスンを受けたいと思われたのですか?」と尋ねると、
「面接官の質問に対して答えは頭に浮かぶのですが、それをうまく整理して話せないんです。」とのこと。
要望としては、
・言いたいことを整理して、結論から端的に話せるようになりたい
・どんな質問にも適切に回答できるようになりたい
・相手がイメージできるよう具体的に話せるようになりたい
ということでした。
早速、面接でよく聞かれる質問を幾つかしてみました。
私:「どういう仕事に就きたいですか?」
Bさん:「ものの流れに携われる仕事、及び、経営にかかわる仕事がしたいと思っています。」
私:「なぜ経営にかかわる仕事がしたいのですか?」
Bさん:「私は常に目的、目標、手段を意識しています。経営はそれらを内包していると思うからです。」
私:「・・・・」
私:「どういう働き方をしたいですか?」
Bさん:海外を飛び回り、常にステータスを感じながら仕事がしたいと思っています。」
私:「Bさんがステータスを感じる要素は何ですか? ポジションですか? 仕事の中身ですか? やりがいですか?」
Bさん:「ん~・・・、人にすごいと思われることでしょうか。」
私:「・・・・」
確かに、抽象的で理解しにくい答えや、今一つしっくりこない答えが続きました。
しかし、私が何よりも気になったのが、Bさんが淡々と答えて感情を表に出さないことです。
私:「そうですね。何度か質問していくと、Bさんの考えていることはわかってくるけど、Bさんの気持ちが伝わってこないですね。」
Bさん:「はい。できるだけ感情は抑えて話すようにしています。」
私:「それはどうしてですか?」
Bさん:「私の話を理解してもらえる様、できるだけ論理的に話したいと思っています。なので、感情は抑えるようにしています。」
私:「・・・Bさん、それはちょっと違うかも知れませんよ。」
私は、理屈やロジック、論理と言われているものは、人の心を動かすために使うためにあると思っています。
なぜならば、人は判断したり納得したりする際に、必ず感情が動くからです。
逆に、理屈では理解できていても、感情的に納得できない場合、理屈よりも感情を優先して判断することはよくあります。
オーナー社長が、会社の業績が思わしくなく、ある土地を売却しなければ倒産してしまう可能性が高い場合、その理屈はわかっていても、あの土地は思い入れの強い土地なので、売るくらいなら倒産した方がマシだ、と売却に頑として応じない、といったことも現実にあります。
また、会社がその人を採用するかしないかを判断する際、この人と一緒に働きたいと思うか、ということを重視することも否めない事実です。
人間は良くも悪くも感情の動物だということですね。
なので、採用面接でも適切に感情を表すことで、面接者に人柄をわかってもらえますし、話しに共感してもらいやすくなります。
幸い、Bさんは私の話を理解したようで、
「感情豊かに話をしないといけないんですね。」
と言ってもらえました。
これから何度かプライベートレッスンを行う中で、Bさんの考えていることを整理すると同時に、相手に伝わる話し方をアドバイスしていきたいと思っています。
日本話し方センターでは、様々なご要望にお応えするために、プライベートレッスンを受け付けています。
ご興味のある方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
Bさんは既に就職面接は何度も受けており、最終面接に進んでいる会社もある、とのことでした。
「どうしてプライベートレッスンを受けたいと思われたのですか?」と尋ねると、
「面接官の質問に対して答えは頭に浮かぶのですが、それをうまく整理して話せないんです。」とのこと。
要望としては、
・言いたいことを整理して、結論から端的に話せるようになりたい
・どんな質問にも適切に回答できるようになりたい
・相手がイメージできるよう具体的に話せるようになりたい
ということでした。
早速、面接でよく聞かれる質問を幾つかしてみました。
私:「どういう仕事に就きたいですか?」
Bさん:「ものの流れに携われる仕事、及び、経営にかかわる仕事がしたいと思っています。」
私:「なぜ経営にかかわる仕事がしたいのですか?」
Bさん:「私は常に目的、目標、手段を意識しています。経営はそれらを内包していると思うからです。」
私:「・・・・」
私:「どういう働き方をしたいですか?」
Bさん:海外を飛び回り、常にステータスを感じながら仕事がしたいと思っています。」
私:「Bさんがステータスを感じる要素は何ですか? ポジションですか? 仕事の中身ですか? やりがいですか?」
Bさん:「ん~・・・、人にすごいと思われることでしょうか。」
私:「・・・・」
確かに、抽象的で理解しにくい答えや、今一つしっくりこない答えが続きました。
しかし、私が何よりも気になったのが、Bさんが淡々と答えて感情を表に出さないことです。
私:「そうですね。何度か質問していくと、Bさんの考えていることはわかってくるけど、Bさんの気持ちが伝わってこないですね。」
Bさん:「はい。できるだけ感情は抑えて話すようにしています。」
私:「それはどうしてですか?」
Bさん:「私の話を理解してもらえる様、できるだけ論理的に話したいと思っています。なので、感情は抑えるようにしています。」
私:「・・・Bさん、それはちょっと違うかも知れませんよ。」
私は、理屈やロジック、論理と言われているものは、人の心を動かすために使うためにあると思っています。
なぜならば、人は判断したり納得したりする際に、必ず感情が動くからです。
逆に、理屈では理解できていても、感情的に納得できない場合、理屈よりも感情を優先して判断することはよくあります。
オーナー社長が、会社の業績が思わしくなく、ある土地を売却しなければ倒産してしまう可能性が高い場合、その理屈はわかっていても、あの土地は思い入れの強い土地なので、売るくらいなら倒産した方がマシだ、と売却に頑として応じない、といったことも現実にあります。
また、会社がその人を採用するかしないかを判断する際、この人と一緒に働きたいと思うか、ということを重視することも否めない事実です。
人間は良くも悪くも感情の動物だということですね。
なので、採用面接でも適切に感情を表すことで、面接者に人柄をわかってもらえますし、話しに共感してもらいやすくなります。
幸い、Bさんは私の話を理解したようで、
「感情豊かに話をしないといけないんですね。」
と言ってもらえました。
これから何度かプライベートレッスンを行う中で、Bさんの考えていることを整理すると同時に、相手に伝わる話し方をアドバイスしていきたいと思っています。
日本話し方センターでは、様々なご要望にお応えするために、プライベートレッスンを受け付けています。
ご興味のある方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。