日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年1月20日話に必要なのは信頼、熱意、論理だ!

ギリシャの哲学者アリストテレスは、人を動かすためには、エトス(信頼)、パトス(熱意)、ロゴス(論理)の3つが重要だと言っています。



人に何かを伝えるという場面では、この3つの要素はどれもとても大切なものです。

今回はこのテーマでお話します。

 

★ エトス(信頼)

日本話し方センターのベーシックコースの2大柱は、「人前で堂々と話しができる」と「人に好かれ、よい人間関係を作る」です。

この2つ目の「人に好かれ、よい人間関係を作る」は、そもそも人に嫌われていては話を聞いてもらえないので、少しでも人に好かれるようにしよう、ということです。

そのために、人間関係をよくするための講義を3回行っています。

一つ目は、「あいさつ」です。

明るく大きな声でこちらからあいさつすれば、相手も好感を持ってくれてあいさつを返してくれます。

その結果、その後に日常会話や仕事の話が自然にできるようになり、人間関係が良くなっていきます。

二つ目は、「プラス積極思考」です。

どんなに素晴らしい話し方を身につけても、ネガティブで暗い話ばかりでは、やはり、人は聞いてくれません。

話には、その人の考えや価値観がそのまま出てしまいます。

ポジティブなものの考え方をすることで、人に聞いてもらえる、明るい話ができるようになります。

三つ目は、「ほめことば」です。

人の言動で、いいな、と思ったことはその場ですぐにほめる。

これによって、ほめた人の信頼残高が積み上がっていき、話を好意的に聞いてもらえるようになります。

こうした講義を通じて、人に信頼される話ができるよう、気持ちの持ち方を学んでいただいています。

 

★ パトス(熱意)

話し方の実習で重視しているものの一つに「感情表現」があります。

教室がスタートしたばかりのころ、多くの受講生に、次のような特徴が見られます。

・声が小さい

・話し方が一本調子

・静かに話す

何れも、聞き手には魅力に乏しく、3分以上聞くと疲れてしまう話し方です。

話はその人の思いや感情がこもっていないと、聞き手には伝わりません。

まさに、パッション(熱意)です。

「私の話を聞いて欲しい」という熱意があると、気持ちが前向きになり、感情のこもった話し方になります。

そうした話は、聞き手を飽きさせないのです。

 

★ ロゴス(論理)

話とは、聞き手が理解して心が動くことで、はじめて、伝わった、ということができます。

聞き手に理解されるには、その話が論理的でなければなりません。

しかし、自分は論理的に話しているつもりでも、聞き手にその論理が理解されていない、ということがよくあります。

あくまで主人公は「聞き手」です。

聞き手が理解できる論理で話をしなければいけません。

一方で、人は、物事を判断、評価する際に、必ず感情が伴います。

「ああ、いいな」とか「楽しそうだな」などの感情が湧くことで、そのものへの評価が決まります。

従って、話し手は、聞き手が理解できる論理とともに、聞き手の感情を動かす話をする必要があります。

相手の感情が動かなければ、いくら論理的な話をしても、単なる屁理屈と取られてしまいます。

 

相手に伝わる話、それは、「エトス」「パトス」「ロゴス」が含まれている話です。

日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、これらの要素をスピーチ実習を通してご指導しています。

ぜひ一度無料体験教室にお越しください!

 
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