日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年4月17日話す機会を増やそう!

 

 

私は昔から漫才や落語などが好きで、よく見たり聞いたりしています。

テレビを見ていると毎年多くの若手漫才師が登場しますが、その多くは関西出身です。

活躍しているベテランの漫才師や芸人も関西出身者が多いですね。



このことについて、ある話を思い出しました。

全国規模で事業を展開されている某社の方とお話をした時、こんなお話をしてくださったのです。

「うちの会社は、幹部にあがっていく人は関西出身者が多いんですよ。

アピールする力が違うらしいんです。

人数は関東出身者が圧倒的に多いんですけどね」

 

私も関西の出身ですので断言できますが、関西にも無口な人はいくらでもいますし、物静かで引っ込み思案という人もかなりの割合でいます。

しかし、「話す」ということに関しては、他の地方の人に比べて関西の人の方が間違いなく積極的だと感じています。

小学生の頃から、何か話しかけられると、それに対するリアクションや意見を求められることが少なくありません。

何も言わないと、「何か言ってよ!」と催促されます。

また、面白いこと=ちょっと違った視点での話をすると受けるので、そういうことをいつも考えている人も多いように思います。

 

こうしたことを考えていて、ふと話し方教室のことを思い浮かべました。

話し方教室を受講されている方で、人と話をするのが苦手という方、言葉がすぐに出てこないという方などは、一般的に口数が少ないように感じています。

話し方教室では「必要なことを、必要な時に、必要なだけ話す」ということをお伝えしていますので、口数が少ないこと自体に問題はありません。

気になるのは、話をしないことで、考えること、感じることもおろそかにしていないだろうか、ということです。

「話すことは考えること」です。

体験したり、見聞きしたりしたことについて、感想を持ち、それに自分なりの考えを加える。

また、その体験や見聞したことが何故起こったのかと掘り下げて考える。

もしくは、今体験したことがこんな場合に起こったらどんな結果になっただろう、と想像してみる。

こうしたことを繰り返すことで、話すネタが膨らんできます。

また、それをより適切に表現する言葉を探すようになります。

そうすると言葉が自然と出てきますし、話もスムーズにできるようになります。

 

しかしながら、よし、じゃあ明日から感じたり考えたりするようにしよう、と思ってもなかなか実行しにくいものです。

人は考えるよりも、まず具体的に行動する方が習慣化し易い傾向があります。

なので、話が苦手、という方は、とにかく自ら話す、その話の中に自分の意見を入れる、ということをしてみてください。

関西の人が周りの人から話すことを求められる環境にあるのと同様、そうした環境を自ら作り出してください。

自分の意見を話す機会が増えていけば、考える力も自然とついていきます。

 

しかしながら、話す機会を自ら作るのは中々難しいなぁ、と思われる人も少なくないと思います。

日本話し方センターの各コースでは、スピーチを作って人前で話をする、ということを繰り返し行います。

受講することで、今後どのように話をすればいいのかヒントが得られます。

その効果は多くの受講生が実感されています。

ぜひ「受講者の声」をご覧ください!
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