2020年9月19日言いたいことをはっきりさせよう
今日は、昨日から開催されている9月度の2日間集中セミナーの2日目でした。
このセミナーでは、話し方に関する知識や心構えを講義で伝えた後、スピーチ実習を行います。
原稿作成→講師のアドバイス→声出し練習→講師のアドバイス→全員の前での発表→講師の講評
この流れを2日間で3セット行います。
この実習を通して話し方のスキルを磨いていきます。
ところで、最初の実習で受講生が作成したスピーチには、共通した改善すべき点があります。
それは、言いたいことがクリアになっていない、ということです。
今回、受講生のTさんは、最初の「失敗談」の実習で次のような原稿を作りました。
(内容は一部変更しています。)
・奥様に内緒で株式投資を行った
・ところが証券会社から自宅に郵便で通知が来て奥様にバレてしまった
・仕方がないので、奥様に将来絶対に利益が出ることを丁寧に説明したが全く納得しなかった
・今も奥様とは気まずい状態が続いている
そして、Tさんはスピーチのテーマ(主題)を「奥さんへの隠し事はやめよう」としました。
講師はこの原稿を見て、次のようなアドバイスをしました。
講師:「Tさん、ストーリーは具体的でわかりやすいですね。でも、せっかくだからこの話をもう少し掘り下げてみましょう。そもそも、どうして奥さんに内緒にしたのですか?」
Tさん:「ん~、それは・・・絶対反対されると思ったからですね!」
講師:「なるほど。だとしたら、Tさん、奥様に反対されるようなことをまた内緒でやるかも知れませんね。」
Tさん:「あ~、確かにそうですね・・・」
講師:「Tさんは、失敗した、とは思っているけど、何が失敗だったのかをもう少しはっきりさせた方がいいですね。」
そしてTさんは、反対されると思って投資する前に奥様に説明しなかったことが失敗だった、ということに気付きました。
その結果、スピーチのテーマは「何でもきちんと話し合おう」というものに変わりました。
受講生が作成するスピーチは、当初は事実をなぞっているだけ、というものが多いのです。
しかし、そこから「なぜ?」などの言葉で深掘りしていくと、自分の気持ちや考えを盛り込んだ、納得できる話になっていきます。
Tさんの当初のスピーチは、奥様に隠していた理由を言っていません。
なので聞き手は「本当に隠し事をしなくなるのかなぁ。」と疑問に思ってしまうのです。
しかし、講師のアドバイスを受けた後のスピーチは、
・反対されると思ったから内緒にした
・その結果とても気まずいことになった
・これからは奥さんにきちんと事前に説明して納得してもらうようにしよう
というストーリーに変わりました。
これだと聞き手も納得できますね。
スピーチに限らず、話をするあらゆる場面で大切なことは、話したいことを明確にする、ということです。
これがはっきりしていると、活き活きと話すことができますし、それが聞き手にもストレートに伝わります。
上司への報告でも、会議での発表でも、「これが言いたい!」ということをはっきりさせるようにしてください。
日本話し方センターの話し方教室では、話し方のテクニックはもとより、「これが言いたい!」ということの見つけ方も実習を通してご指導しています。
話し方のスキルを磨きたい、という方はぜひベーシックコース、2日間集中セミナーにご参加ください!
このセミナーでは、話し方に関する知識や心構えを講義で伝えた後、スピーチ実習を行います。
原稿作成→講師のアドバイス→声出し練習→講師のアドバイス→全員の前での発表→講師の講評
この流れを2日間で3セット行います。
この実習を通して話し方のスキルを磨いていきます。
ところで、最初の実習で受講生が作成したスピーチには、共通した改善すべき点があります。
それは、言いたいことがクリアになっていない、ということです。
今回、受講生のTさんは、最初の「失敗談」の実習で次のような原稿を作りました。
(内容は一部変更しています。)
・奥様に内緒で株式投資を行った
・ところが証券会社から自宅に郵便で通知が来て奥様にバレてしまった
・仕方がないので、奥様に将来絶対に利益が出ることを丁寧に説明したが全く納得しなかった
・今も奥様とは気まずい状態が続いている
そして、Tさんはスピーチのテーマ(主題)を「奥さんへの隠し事はやめよう」としました。
講師はこの原稿を見て、次のようなアドバイスをしました。
講師:「Tさん、ストーリーは具体的でわかりやすいですね。でも、せっかくだからこの話をもう少し掘り下げてみましょう。そもそも、どうして奥さんに内緒にしたのですか?」
Tさん:「ん~、それは・・・絶対反対されると思ったからですね!」
講師:「なるほど。だとしたら、Tさん、奥様に反対されるようなことをまた内緒でやるかも知れませんね。」
Tさん:「あ~、確かにそうですね・・・」
講師:「Tさんは、失敗した、とは思っているけど、何が失敗だったのかをもう少しはっきりさせた方がいいですね。」
そしてTさんは、反対されると思って投資する前に奥様に説明しなかったことが失敗だった、ということに気付きました。
その結果、スピーチのテーマは「何でもきちんと話し合おう」というものに変わりました。
受講生が作成するスピーチは、当初は事実をなぞっているだけ、というものが多いのです。
しかし、そこから「なぜ?」などの言葉で深掘りしていくと、自分の気持ちや考えを盛り込んだ、納得できる話になっていきます。
Tさんの当初のスピーチは、奥様に隠していた理由を言っていません。
なので聞き手は「本当に隠し事をしなくなるのかなぁ。」と疑問に思ってしまうのです。
しかし、講師のアドバイスを受けた後のスピーチは、
・反対されると思ったから内緒にした
・その結果とても気まずいことになった
・これからは奥さんにきちんと事前に説明して納得してもらうようにしよう
というストーリーに変わりました。
これだと聞き手も納得できますね。
スピーチに限らず、話をするあらゆる場面で大切なことは、話したいことを明確にする、ということです。
これがはっきりしていると、活き活きと話すことができますし、それが聞き手にもストレートに伝わります。
上司への報告でも、会議での発表でも、「これが言いたい!」ということをはっきりさせるようにしてください。
日本話し方センターの話し方教室では、話し方のテクニックはもとより、「これが言いたい!」ということの見つけ方も実習を通してご指導しています。
話し方のスキルを磨きたい、という方はぜひベーシックコース、2日間集中セミナーにご参加ください!