日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年2月12日自ら課題を見つける

私は数年前に、2年弱の間、ゴルフスクールに通っていたことがありました。

ゴルフ歴は長いのですが、一向に上達せず、ラウンドすると必ず悔しい思いをするので、一念発起してプロのアドバイスを受けることにしたのです。



プロのアドバイスは納得できるものばかりでしたが、残念ながら大きく上達することはありませんでした。

最後の方では、

「横田さんはこのスクールでの打ち方を見ていると絶対に10打はスコアが縮まると思う。
中々スコアがよくならないのは、コースに出ると緊張してしまうことが原因でしょうね。。。」

と言われ、じゃあ、このままスクールに通い続けても意味はないな、と思ってやめました。

 

とは言え、もう少し上手くなりたい、という思いは以前としてあったので、スクールをやめた後も、打ちっぱなしのゴルフ練習場に行っていました。

ある日、ふと気になって自分のスイングしている様子をスマホのビデオで録画してみてみました。

驚きました。何と不細工なスイングをしているんだろう、と。

こんなことではダメだ、と思い、それからは練習場で自分のスイングを録画しては、

「ここがダメだ」という点を見つけ、その改善状況をチェックしています。

「ん~。構えた時の手の位置と、振りかぶって打つ時の手の位置が全然違うな・・・。同じ位置にしないと上手くあたるはずがないな。」

「スイング中に頭が動きすぎてるな。目の位置が変わるので、これもちゃんとあたらない原因だな。」

などなど。

このため、何となく以前よりは少しはマシなスイングができるようになってきました。

 

そして、最近気付いたのです。

ゴルフスクールでも、先生は私のスイングをiPadで頻繁に録画して見せていてくれていたのです。

しかし私は、

「ああ、先生の仰るとおりですね~。体が回っていませんね。」

という感じの反応で、

「うわぁ、これではまずい!」

という意識にはなりませんでした。

 

ビデオを見る、ということは同じなのに、何故それを見る私の意識にこんな違いが出るのでしょうか。

多分、自分で見つけた課題は人から指摘されたものよりも、より真剣に改善しようとするのだと思います。

もちろん、人から指摘された課題は重要ですし、改善努力をしようと思うでしょう。

しかし、人からの指摘はどうしても受け身で捉えてしまい、実感が湧かず、それほど強く改善しようとは思わないのかも知れません。

 

これは話し方のトレーニングでも同じことが言えるのでは、と思います。

日頃から自分の話し方を意識して、

「さっきの会議での発言、緊張のせいか滑舌がよくなかったなぁ。」

「上司への報告、なんだかダラダラ話してしまったなぁ。」

と問題意識を持つことがまずは大切です。

できれば、自分が話をしているところを録音、録画してそれを視聴されることをお勧めします。

自分の話を客観的に見聞きすることで、

「ああ、すごい早口だなぁ。もっとゆっくり話すようにしよう。」

「次々に話している感じで聞いていて疲れるなぁ。個条書きにして話した方がいいな。」

など、よりはっきりと、より強く問題意識を持つことができるでしょう。

そして、その強い問題意識が強い改善意欲につながり、結果として自身の成長につながるのでは、と思います。
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