日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年5月22日日常を見つめ直して話のネタを集めよう!



★話すのが苦手な人はまず話のネタを集めよう


話が苦手、という人は多いですね。「緊張して思うように言葉が出てこない」「言いたいことがうまくまとめられない」「話が面白くないので聞いてもらえない」。話が苦手という人は、具体的にはこのようなことを何とかしたい、解決したいと思っておられるのではないでしょうか。では、そのためには何をすればいいのでしょうか。話し方のトレーニングを受けることはとても有効な解決策です。しかし、それと同時に意識せねばならないことがあります。それは「話のネタ」を集めることです。





★話のネタは日常の中にたくさんある


材料がないと料理は作れませんね。これと同じように、話もそもそもネタがなければ話せません。しかし、この当たり前の事実を多くの人は見過ごしています。では、その話のネタはどうすれば集めることができるのでしょうか。実は話のネタは私たちの日常の中にたくさんあります。私たちはそれを見逃しているだけなのです。とは言え、こういうお話をするとこんなことを思う人もいるでしょう。「私は、朝起きて仕事をして、お昼と晩ご飯を食べて寝る。これの繰り返しで話のネタになるようなものはないよ」。いえいえ、話のネタはそんな大それたものである必要はありません。日常でちょっと心が動いたことが話のネタになるのです。以下に私の話のネタをご紹介します。



★電車の中で見たこと


数年前のことです。会社の帰りに乗った電車に車いすに乗った若い男性がいました。暫くして、その男性の降りる駅に着くと扉の向こうに、電車とホームの間を渡す板を持って駅員さんが待っていました。私は、男性が降りる時に「済みません」と言い、駅員さんは「はい、どうぞ」という会話が交わされるのかな、と勝手に想像していました。しかし、実際の会話は違いました。駅員さんは「お帰りなさい!」、男性は「ただいま!」と言ったのです。私は、二人を助ける人・助けられる人という関係で見ていたのですが、彼らは一緒にここに住んでいる仲間であり、単に役割分担が違うだけ、という認識だったのです。そのやり取りから「ものの見方を変えてみよう」という話のネタができました。



★お昼を食べようとした時のこと


出張先の名古屋でお昼ご飯を食べようと店を探しましたが中々見つかりません。15分くらい歩いて、やっと一軒のラーメン屋を見つけました。やれやれ、やっと食べられると思いながら、お店の外にあるメニューを見ていて、ふと支払い方法が気になりました。店員さんに聞いてみると現金のみとのこと。私はその店で食べることを諦めました。私はその時、現金を持っていなかったのです。普段、東京でお昼を食べる時は電子マネーが使えるお店を選んでいました。なので、私は現金を持って歩く習慣がなかったのです。出張先ですから現金しか使えない店があることを前もって予想していれば現金を持って行くことができたでしょう。結局その日は、その後歩いて見つけたコンビニでおにぎりを買って済ませました。このことから「先々を予想して行動しよう」という話のネタができました。



★日本話し方センターで話のネタ作りを学びましょう!


いかがでしょうか?
上の例のように話のネタは日常の中にたくさんありますので、ちょっと心に残ったことをメモしておくと結構集まります。また、集める際には自分の意見を添えておくと、朝礼のスピーチでも雑談でもネタとしても使いやすくなります。


日本話し方センターのベーシックコースでは、あがりを抑えて人前で話すスキルとともに、話のネタの集め方や、そのネタをわかりやすい話に構成する方法などをご指導しています。ぜひ受講をご検討ください!

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