日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年4月7日なぜベーシックコースは3ヶ月間なのか?

日本話し方センターのベーシックコースでは、無料で教室を見学いただいています。

私は、見学に来られる方に教室のご説明をしています。

その際に様々な質問にお答えしていますが、時々「ベーシックコースは3ヶ月のコースですが、そんなに長く通う必要があるんですか?」という質問をいただきます。

それに対して私は、3ヶ月は必要ですとお答えしています。

なぜ3ヶ月も必要なのでしょうか?



その理由の1つ目は、話し方の上達にはそれなりに時間をかけて練習し、相応の場数を踏むことが必要だからです。

3ヶ月で修了するベーシックコースでは、話の仕方のみならずコミュニケーション全般について網羅的にお伝えし、トレーニングを行っています。

毎回2時間の講座のうち、まず40分~50分は話し方に関する様々な講義を行います。

その後、受講生は教室の前に立って2分間のスピーチをして、講師からアドバイスをもらいます。

話し方には人それぞれの改善点があります。

・声をもっと大きくした方がいい人

・滑舌をより良くした方がいい人

・もっとゆっくり話した方がいい人

・話をもっと簡潔にした方がいい人 などなど。

講師は、その人に応じたアドバイスをしています。

そして一つのことが改善できたら、次のことを改善すべく新たなアドバイスを行います。

これを繰り返すことで話し方は上達していきます。

数時間のレッスンでは、練習も十分できず場数も少ないので、気付きは得られても身につけるまでには到りません。

多くの受講生は、全12回の講座のうち、6~7回くらいで堂々と話せるようになりますが、大半の人はまだ手足が震えています。

あがりを抑えるにはそれくらい時間と場数が必要ですし、早口や滑舌の改善なども同様です。

 

3ヶ月必要な2つ目の理由は、日常でも話し方の改善を活かしていただきたいからです。

受講生は日常で何かしら改善したい問題があり、それを解決するために教室に通っているはずです。

そのためには、教室で改善した話し方を日常で実践し、ぜひその変化を実感していただきたいのです。

これにより、更なる改善意欲も湧きますし、ご自身のスキルとしても定着します。

実際に、受講された多くの方が教室で身につけたことを職場等で実践し、

「今のスピーチ、とても説得力があったよ」

「今日の報告は具体的でわかりやすかったよ」

と言ってもらえたという成功体験を積んでいます。

そうした経験をするには、3ヶ月程度の期間が必要です。

 

そして、3つ目は、3ヶ月間講座に通っている間に色々な気付きが得られるからです。

ベーシックコースを受講されている間は、話し方について常に講義を聞き、スピーチについて考えたり意識したりします。

つまり、話し方について、常に意識している状態が続きます。

そうすると、日常生活の中でも話し方やコミュニケーションに関する様々な気付きや変化があります。

・スピーチを考えているうちに言葉を意識するようになり、口にする言葉の種類が増えた

・ほめことばの講義を聞いて実践したら人間関係が目に見えて改善した

・人前で話ができるようになった他、挨拶を実行するようになって気楽に話ができる人が増えた など。

 

以上のことから、私は話し方の改善には少なくとも3ヶ月は必要だと思っています。

 

上に述べたように、ベーシックコースではコミュニケーション全般について、講義で知識をお伝えし、トレーニングでその知識をスキルとして身につけていただくようにしています。

その効果は多くの受講生が実感しています。

その生の声を「受講生の声」に掲載しています。

ぜひご一読ください!
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