2020年9月5日自分の感覚だけで判断しない
安倍晋三首相の後継者を決める自民党総裁選に出馬表明した岸田文雄政調会長のツイッターが、SNSで注目を集めています。
その投稿には、
「夜のテレビ出演の合間に、地元から上京してきてくれた妻が食事を作ってくれました。ありがたいです。」
というコメントとともに、奥様との写真が添えられています。
写真には、食卓に岸田さんの食事だけが用意されていて、岸田さんは椅子に座っています。
一方、奥様は立って岸田さんの方を見ながら微笑んでいます。
今年60歳になった私からすると、微笑ましい光景に思えます。
岸田さんも、奥様への感謝の気持ちを込めて投稿されたように感じます。
しかし、ネット上では、この投稿に批判的なコメントも少なくありません。
「まるで奥様がお手伝いさんかお店の人みたい」
「すごく昭和感」
「時代錯誤」
こうしたコメントをした人は、岸田さんのこの投稿を見て、男尊女卑だ、と思ったのでしょう。
私がこの件で感じたことは、自分の感覚だけで判断してはいけない、ということです。
岸田さんは総裁選に立候補されています。
ということは、この投稿の目的は、少しでも多くの人に、親しみを感じて欲しい、好感を持って欲しい、ということだと思います。
ご自身の感覚に照らして、ごく自然な日常を見てもらおうという思いで投稿されたのだと思います。
しかし、現代は価値観やものの見方が驚くほど多様化しています。
自身の感覚だけで「これならば好意的に見てもらえるだろう」と思っていても、必ずしもそのように受け取れない人がいる、ということは充分にあり得ます。
だとすれば、ご自身の感覚だけで判断せずに、他の世代の人や他の立場の人がどういう捉え方をするのだろう、ということにもっと注意すべきだったと思います。
このことは、岸田さんだけでなく、私たちにもあり得ることです。
私たちは日常、自分の感覚や価値感だけで物事を判断します。
例えば、こうした会話は日常、よく聞かれますね。
Aさん:「私、ブロッコリーが苦手なんです。」
Bさん:「え~ どうして!? おいしいのに・・・」
ブロッコリーが大好きなBさんは、Aさんがブロッコリーが嫌いだ、ということが理解できないし、それはAさんが悪い、と思ってしまい勝ちです。
しかし、当然ながら世の中にはブロッコリーが嫌いだ、という人は大勢いますし、Bさんがどう言おうと、ブロッコリーが嫌いな人が言葉だけで好きになることはありません。
なので、Aさんの話を聞いたら、Bさんは自分の感覚や価値観は一旦横に置いておいて「そうなんですね~」などと共感を示した方がよいのです。
岸田さんも、好感を持って欲しい、という目的があるのなら、この投稿に反感を持つ人がいる、ということを認識すべきだったな、と思います。
特に夫婦ともに働いている世帯が増えている現在では、家事は夫婦で平等に行うもの、という意識が高まっています。
また、私たちが若い頃とは比べものにならないほど男女平等という意識は一般的になっています。
そのことを適切に認識していれば、この投稿も違ったものになったのでは、と思います。
日本話し方センターの話し方教室では、人間関係をよくする話し方を身につけていただくことを強く意識しています。
なので、どんな世代や価値観の人にも極力嫌われない話し方や振る舞いを講義や実習でお伝えしています。
興味のある方はぜひ無料体験にお越しください!
その投稿には、
「夜のテレビ出演の合間に、地元から上京してきてくれた妻が食事を作ってくれました。ありがたいです。」
というコメントとともに、奥様との写真が添えられています。
写真には、食卓に岸田さんの食事だけが用意されていて、岸田さんは椅子に座っています。
一方、奥様は立って岸田さんの方を見ながら微笑んでいます。
今年60歳になった私からすると、微笑ましい光景に思えます。
岸田さんも、奥様への感謝の気持ちを込めて投稿されたように感じます。
しかし、ネット上では、この投稿に批判的なコメントも少なくありません。
「まるで奥様がお手伝いさんかお店の人みたい」
「すごく昭和感」
「時代錯誤」
こうしたコメントをした人は、岸田さんのこの投稿を見て、男尊女卑だ、と思ったのでしょう。
私がこの件で感じたことは、自分の感覚だけで判断してはいけない、ということです。
岸田さんは総裁選に立候補されています。
ということは、この投稿の目的は、少しでも多くの人に、親しみを感じて欲しい、好感を持って欲しい、ということだと思います。
ご自身の感覚に照らして、ごく自然な日常を見てもらおうという思いで投稿されたのだと思います。
しかし、現代は価値観やものの見方が驚くほど多様化しています。
自身の感覚だけで「これならば好意的に見てもらえるだろう」と思っていても、必ずしもそのように受け取れない人がいる、ということは充分にあり得ます。
だとすれば、ご自身の感覚だけで判断せずに、他の世代の人や他の立場の人がどういう捉え方をするのだろう、ということにもっと注意すべきだったと思います。
このことは、岸田さんだけでなく、私たちにもあり得ることです。
私たちは日常、自分の感覚や価値感だけで物事を判断します。
例えば、こうした会話は日常、よく聞かれますね。
Aさん:「私、ブロッコリーが苦手なんです。」
Bさん:「え~ どうして!? おいしいのに・・・」
ブロッコリーが大好きなBさんは、Aさんがブロッコリーが嫌いだ、ということが理解できないし、それはAさんが悪い、と思ってしまい勝ちです。
しかし、当然ながら世の中にはブロッコリーが嫌いだ、という人は大勢いますし、Bさんがどう言おうと、ブロッコリーが嫌いな人が言葉だけで好きになることはありません。
なので、Aさんの話を聞いたら、Bさんは自分の感覚や価値観は一旦横に置いておいて「そうなんですね~」などと共感を示した方がよいのです。
岸田さんも、好感を持って欲しい、という目的があるのなら、この投稿に反感を持つ人がいる、ということを認識すべきだったな、と思います。
特に夫婦ともに働いている世帯が増えている現在では、家事は夫婦で平等に行うもの、という意識が高まっています。
また、私たちが若い頃とは比べものにならないほど男女平等という意識は一般的になっています。
そのことを適切に認識していれば、この投稿も違ったものになったのでは、と思います。
日本話し方センターの話し方教室では、人間関係をよくする話し方を身につけていただくことを強く意識しています。
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