日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年8月30日自分ができていることに目を向ける

昨日は8月土曜教室がスタートしました。

日本話し方センターのベーシックコースの土曜教室は、1日で2回の講座を行います。

隔週開催の6日間のコースです。



教室では、東京都のガイドラインを守って、受講生の席の間隔を空け、マスクをしながらの受講です。

但し、スピーチ実習ではスピーチ席の前にアクリル板を置いて、受講生はマスクを外して話をしてもらっています。

口元や表情を確認するためです。

 

話し方教室を受講される皆さんは、苦手なことを克服したい、という思いで参加されていますので、とても取り組み姿勢が積極的です。

この教室の受講生の皆さんも、講師の指導を素直に受け入れ、積極的に練習などに取り組んでいました。

これから3月間、どうぞよろしくお願いします!

 

ところで、1日目の講義が終わった後、受講生のCさんに感想を伺ったところ、次のような話をされました。

「まだまだ声も小さいし、人前で緊張してしまうので全然ダメですね。もっと練習しないといけませんね。」

Cさんはとても真面目な人で、心から話し方を改善したい! と思っています。

講義や実習の合間に、講師や指導員に質問したりする姿を見ても、その熱心さが感じられます。

しかしながら、この言葉を聞いて、少しもったいないなぁ、と思いました。

 

おそらく、Cさんは、自分がこのように話したい、という理想像を頭に描き、その理想像と比べて、あれもできていない、これもできていない、と思っているのだと思います。

習い事をしている人には、このような考え方をする人はとても多いので、何もCさんが特別なわけではありません。

しかし、このように自分のできていないところばかり意識していると、いつまで経っても上達している自分をじかくすることができません。

そうすると、できないところばかり意識し続け、次第に自分が嫌になり、やがて練習しなくなります。

実際、その結果、話し方教室に途中から来なくなる人も、残念ながら、います。

では、どう考えたらいいのでしょうか。

 

自分ができるようになったところに目を向けるのです。

できるようなったところなんてあるのかな、と思う人もいますが、とにかく無理矢理にでも見つけるのです。

昨日のCさんは、全員の前で自己紹介をした時、大きな声で、聞き手の方を見て、「え~、あの~」という言葉ぐせもほとんど言わずに話をしました。

これらは、今まで意識していなかった成果だと思います。

こうしたことをきちんと認識すべきです。

よし、ここまで、できた! と自覚してから、次の課題に取り組むのです。

 

話し方は、いきなり劇的に上手くなることはありません。

一つひとつの課題をクリアしながら、少しずつできることが増えていくことで、段々と上手くなっていきます。

そのステップを意識するためには、何よりもまず、自分が今日できたことを強く心に刻まねばなりません。

 

理想像と比べて落胆するよりも、昨日の自分と今日の自分を比べて成長を実感した方がはるかに前向きですし、価値のある行為です。

私は、こうした前向きなものの見方は、何かを身につけようとするときには、とても大切なものだと思っています。

 

日本話し方センターのベーシックコースでは、講師ができるようになったところを適切に伝え、次のステップとしての課題とその克服の仕方を具体的にアドバイスしています。

ぜひ無料体験にお越しください!
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