2020年8月22日滑舌を意識する
日本話し方センターのベーシックコースを受講されている皆さんは、回を重ねる毎に話がうまくなり、聞き応えのある話をされるようになります。
しかし、人にはそれぞれ話し方のクセというものがあり、これはなかなか改善できない場合が多いです。
例えば、当初は、
・「え~」「あの~」という言葉ぐせが頻繁に出る
・早口で聞き取りにくい
・まばたきが多いのが気になり、聞き手は話に集中できない
という人が、言葉ぐせはなくなり、かなりゆっくり話すようになったのに、まばたきはなかなか治らない、といったことがあります。
最近、回数もかなり進んだベーシックコースの受講生Hさんのスピーチを聞いていて、感心すると同時にもったいないなぁ、と思うことがありました。
Hさんは、以前に比べて大きな声でまとまった話ができるようになっています。
「しっかりと話せるようになってきたなぁ。かなり練習しているんだろうなぁ。」
と思いながら話を聞いていました。
しかし、途中で、
「私の卒業した学校でショクリョウ説明をしてくれないか、と頼まれました。」
という部分があり、私は「ん?」と引っかかってしまいました。
「ショクリョウ説明って何だろう? Hさんは農業関係の学校を卒業したのかなぁ・・・」
その後も、スピーチの中で何度か「ショクリョウ説明」という言葉が出てきて、その度に「何だろう?」と思っていました。
スピーチ終了後、講師が講評しながらHさんと話をしているのを聞いてやっとわかりました。
Hさんは「職業説明」と言っていたのです。
卒業した学校の在校生に、今Hさんがどんな仕事をしているか、話して欲しいということを言いたかったのです。
Hさんは、上に述べたようにかなり話が上手になってきたのですが、滑舌はなかなか改善しにくいものだったのですね。
Hさんの例に限らず、滑舌が良くなくて聞き間違いをされる、という方は少なくないようです。
「今、何て言ったの?」と聞き返される人は、滑舌に気をつけた方が良いでしょう。
では、滑舌が悪い人はどうすればいいのでしょうか。
1つは、滑舌そのものを改善することです。
改善策の一つは、「口の体操」と呼ばれる、口の周りの筋肉を柔らかくする運動を毎日やることです。
「ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ」とよくアナウンサーがやっていますね。
あの体操です。
滑舌が悪い原因の一つに口がキチンと動いていないということがあります。
そのために発音が曖昧になってしまうのです。
この体操を続けることで、クリアな発音ができるようになっていきます。
ちなみに、日本話し方センターの講師は、毎日、口の体操をしています。
改善策の二つ目は、子音をはっきりと発音することです。
日本語は母音がとても強い言語です。
従って、意識しないと子音はとても弱く聞こえます。
上のHさんはこの典型的な例です。
子音が弱いので、「ショクギョウ」が「ショクリョウ」に聞こえてしまうのです。
英語を母国語として話している人は、かなり子音を強調して話しますよね。
あれと同じ感じで、子音を強く発音することを意識すると滑舌は改善していきます。
ところで、滑舌の改善以外に聞き取りやすい話し方ができる方策がもう一つあります。
それは、聞き間違いをされにくい言葉を使う、ということです。
「ショクギョウ説明」ではなく「仕事の説明」と言えば、聞き間違いをされる可能性はかなり低くなるでしょう。
ポイントは、聞き手が漢字を思い浮かべないと理解できない「漢語」を使わず、聞いてすぐに理解できる「話し言葉」を使うということです。
例えば「飲食する」は「飲んだり食べたりする」、「跳躍する」は「飛び跳ねる」、「購入する」は「買う」と言った方が聞き間違いは少なくなるはずです。
音声の品質が余り良くないオンラインでのコミュニケーションが増えるにつれて、聞き取りにくいという場面も増えていくでしょう。
自分の言葉をしっかりと相手に伝えるために、ぜひ滑舌を意識してください。
日本話し方センターの話し方教室では、滑舌改善もアドバイスしています。
ぜひ無料体験にお越しください。
しかし、人にはそれぞれ話し方のクセというものがあり、これはなかなか改善できない場合が多いです。
例えば、当初は、
・「え~」「あの~」という言葉ぐせが頻繁に出る
・早口で聞き取りにくい
・まばたきが多いのが気になり、聞き手は話に集中できない
という人が、言葉ぐせはなくなり、かなりゆっくり話すようになったのに、まばたきはなかなか治らない、といったことがあります。
最近、回数もかなり進んだベーシックコースの受講生Hさんのスピーチを聞いていて、感心すると同時にもったいないなぁ、と思うことがありました。
Hさんは、以前に比べて大きな声でまとまった話ができるようになっています。
「しっかりと話せるようになってきたなぁ。かなり練習しているんだろうなぁ。」
と思いながら話を聞いていました。
しかし、途中で、
「私の卒業した学校でショクリョウ説明をしてくれないか、と頼まれました。」
という部分があり、私は「ん?」と引っかかってしまいました。
「ショクリョウ説明って何だろう? Hさんは農業関係の学校を卒業したのかなぁ・・・」
その後も、スピーチの中で何度か「ショクリョウ説明」という言葉が出てきて、その度に「何だろう?」と思っていました。
スピーチ終了後、講師が講評しながらHさんと話をしているのを聞いてやっとわかりました。
Hさんは「職業説明」と言っていたのです。
卒業した学校の在校生に、今Hさんがどんな仕事をしているか、話して欲しいということを言いたかったのです。
Hさんは、上に述べたようにかなり話が上手になってきたのですが、滑舌はなかなか改善しにくいものだったのですね。
Hさんの例に限らず、滑舌が良くなくて聞き間違いをされる、という方は少なくないようです。
「今、何て言ったの?」と聞き返される人は、滑舌に気をつけた方が良いでしょう。
では、滑舌が悪い人はどうすればいいのでしょうか。
1つは、滑舌そのものを改善することです。
改善策の一つは、「口の体操」と呼ばれる、口の周りの筋肉を柔らかくする運動を毎日やることです。
「ア・エ・イ・ウ・エ・オ・ア・オ」とよくアナウンサーがやっていますね。
あの体操です。
滑舌が悪い原因の一つに口がキチンと動いていないということがあります。
そのために発音が曖昧になってしまうのです。
この体操を続けることで、クリアな発音ができるようになっていきます。
ちなみに、日本話し方センターの講師は、毎日、口の体操をしています。
改善策の二つ目は、子音をはっきりと発音することです。
日本語は母音がとても強い言語です。
従って、意識しないと子音はとても弱く聞こえます。
上のHさんはこの典型的な例です。
子音が弱いので、「ショクギョウ」が「ショクリョウ」に聞こえてしまうのです。
英語を母国語として話している人は、かなり子音を強調して話しますよね。
あれと同じ感じで、子音を強く発音することを意識すると滑舌は改善していきます。
ところで、滑舌の改善以外に聞き取りやすい話し方ができる方策がもう一つあります。
それは、聞き間違いをされにくい言葉を使う、ということです。
「ショクギョウ説明」ではなく「仕事の説明」と言えば、聞き間違いをされる可能性はかなり低くなるでしょう。
ポイントは、聞き手が漢字を思い浮かべないと理解できない「漢語」を使わず、聞いてすぐに理解できる「話し言葉」を使うということです。
例えば「飲食する」は「飲んだり食べたりする」、「跳躍する」は「飛び跳ねる」、「購入する」は「買う」と言った方が聞き間違いは少なくなるはずです。
音声の品質が余り良くないオンラインでのコミュニケーションが増えるにつれて、聞き取りにくいという場面も増えていくでしょう。
自分の言葉をしっかりと相手に伝えるために、ぜひ滑舌を意識してください。
日本話し方センターの話し方教室では、滑舌改善もアドバイスしています。
ぜひ無料体験にお越しください。