日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年5月30日Web会議ではうなずき、あいづちを意識しよう

オンライン会議やWebミーティングは、すっかり定着した感がありますね。

テレワークやオンライン会議導入の動きは以前からあったものの、長年の習慣を簡単には変えられないからでしょうか、中々普及しませんでした。

それがコロナ感染により外出が抑制されると、その変化に対応してまたたく間に多くの人が使い出すようになりました。

人間は環境が変わるとそれに適応するすごい力を持っている、とも言えますし、強制されないと中々物事を変えようとはしない、とも言えます。

どう捉えるかはそれぞれですが、どうせなら、ポジティブに人間はすごい、と考えたいですね。



 

そういうことで、私自身も会議やミーティングはほとんどオンラインになりました。

そして、最近、オンラインミーティングの際に気をつけた方がいいな、と思うことがあります。

それは、他のメンバーの話を聞いている時、発言者にリアクションを返す、ということです。

 

まず意識したいのは、オンラインミーティングでカメラをオンにした時は、発言に対してうなずいたり、少し考えるような表情をする、ということです。

カメラをオンにした時、発言者には参加者の顔の表情がはっきりと見えます。

その時、参加者が無表情だったりネットサーフィンでもしていて聞いていないという風だと、とても話しにくくなります。

なので、発言者が話しやすいように、あなたの話を聞いていますよ、というリアクションを、大げさなくらいにするようにしましょう。

なるほど、と思うのならうなずきながら聞く、疑問があるのなら、少し上を見て「う~ん」と考える様子を見せるなど。

そうすると、発言者はちゃんと聞いてくれているな、と安心して話しができます。

また、司会者も「皆さんうなずいていますね。」「Sさんは少し疑問を感じているようですが。」などと言えるので、ミーティングを進行しやすくなります。

 

一方で、オンラインミーティングで、通信環境がよくないなどの理由でカメラをオフにしていることもあります。

その際は、できればあいづちを入れるといいでしょう。

「うん。」「なるほど。」「ああ~。」など。

大勢が参加しているミーティングでは中々できないかも知れませんが、少なくとも司会者にはあいづちを入れて欲しいと思います。

数人のミーティングなら、他の参加者もあいづちを打てるでしょう。

これも、発言者にリアクションを返して話しやすくするということが目的です。

従って、「え~?」「ホント?」「そうかなぁ」「いやいや」など、否定的なあいづちは控えるべきです。

こうしたあいづちを打つと、発言者が途端に話しにくくなってしまいます。

カメラをオフにしている時には、発言に疑問があっても、最後まで発言を聞いてから質問した方が感情的な対立が生じなくてすみます。

質問する際も、「とても前向きな発言でいいと思います。先方の了解が得られるという確証がもう少し得られるといいのですが、追加で説明してもらえますか?」というように、まず相手の話を肯定してから確認という形で質問するとよいでしょう。

 

オンラインミーティングでは、参加者同士が配慮し合うことで、リアルの会議以上に効果的な会議ができますので、ぜひ意識してみてください。
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