2020年8月28日短い話でわかりやすく伝えるには?
ウィズコロナの新生活様式の中、日本話し方センターの話し方教室を受講される方のニーズが、わずかながら変化してきているように感じています。
コロナ前は、人前であがらずに話したい、という方が8割以上を占めていました。
しかし、最近は、人に伝わる話しがしたい、という方が多くなってきているようです。
これは、在宅勤務の割合が増え、その分人前で話す機会が減ってきたことが影響しているのかも知れません。
ところで、人に伝わる話をする上で重要なことは、話を短くすることです。
長いなぁ、と思われる話にわかりやすい話はありません。
日本話し方センターでは、ベーシックコースでも2日間集中セミナーでも、話し方のトレーニング方法として、教室の前に立って2分間のスピーチを行うことを採用しています。
これは、人前に立って繰り返し話すことで、あがりを抑えることを狙いとしています。
しかし一方で、短くわかりやすく話すということも狙いとしています。
2分間という短い時間で、聞き手に理解してもらえる話をすることはとても難しいのです。
受講し始めた頃の受講生は、ほぼ全員2分を30秒前後オーバーしてしまいます。
つまり、話が長いのです。
わずか30秒くらいのオーバーならいいじゃないか、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際に2分を超えるスピーチを聞いていると、長いなぁ、と感じます。
話にまとまりがないからです。
つまり、余計なことを話しているからです。
では、どの部分が余計なのでしょうか。
それは「前置き」です。
例えば、次のような趣旨の話をするとします。
「高校時代の親友と会う日、寝坊してしまい、あわてて家を出たので、財布を忘れてしまい、途中で取りに帰ったので約束の時間に遅れてしまった。
どんなに急いでいるときでも、落ち着いて身の回りを確認しないといけないと思った。」
こうした場合、前置きに次のような話をする人が多いのです。
「その日は、山形の高校時代の親友7人と久しぶりに会うことになっていた。
7人は同じクラブで、県大会出場を目指して高校3年間、元日以外は1日も休まずに厳しい練習に明け暮れた。
努力の結果、県大会への出場を果たした時にはみんなで抱き合って喜んだものだった。
私が大学から東京に出てきたのでなかなか会う機会がなかったが、ついに会える、と思うと、うれしくてたまらなかった。
しかし、前日遅くまで飲んでしまい、当日朝寝坊してしまった。」
実は、この前置きで必要なのは、「山形の高校時代の親友7人で久しぶりに会うことになった。とても楽しみにしていたが、前日に飲み過ぎてしまい、朝寝坊をしてしまった。」という部分だけです。
その他のことは、本人は話したくてたまらないと思いますが、聞き手にとっては不要です。
このスピーチでは、「急いでいる時でも落ち着いて身の回りを確認しよう」ということが言いたいのです。
ですから、この言いたいことに関することに絞って話をしなければなりません。
7人がどのように親しかったのかを詳しく述べる必要はなく、当日をとても楽しみにしていたので、寝坊をしたときにあわてた、ということがわかれば聞き手には充分です。
その他に聞き手は、鍵をかけ忘れた時どんなふうにあわてていたのか、結局家は無事だったのか、などが気になるでしょうから、そうしたことも話した方がよいでしょう。
「言いたいこと」と「人に聞いて理解して欲しいこと」は別物です。
しかし、残念ながら、多くの人はこのことを意識せずに話をしてしまいます。
人に伝わる話をするためには、まず言いたいことをしっかりと認識し、それに関することに絞って話しましょう。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中セミナーでは、2分間でわかりやすい話をするトレーニングをしっかりと行っていただきます。
詳しくは該当ページをご覧ください。
ベーシックコース
2日間集中セミナー
コロナ前は、人前であがらずに話したい、という方が8割以上を占めていました。
しかし、最近は、人に伝わる話しがしたい、という方が多くなってきているようです。
これは、在宅勤務の割合が増え、その分人前で話す機会が減ってきたことが影響しているのかも知れません。
ところで、人に伝わる話をする上で重要なことは、話を短くすることです。
長いなぁ、と思われる話にわかりやすい話はありません。
日本話し方センターでは、ベーシックコースでも2日間集中セミナーでも、話し方のトレーニング方法として、教室の前に立って2分間のスピーチを行うことを採用しています。
これは、人前に立って繰り返し話すことで、あがりを抑えることを狙いとしています。
しかし一方で、短くわかりやすく話すということも狙いとしています。
2分間という短い時間で、聞き手に理解してもらえる話をすることはとても難しいのです。
受講し始めた頃の受講生は、ほぼ全員2分を30秒前後オーバーしてしまいます。
つまり、話が長いのです。
わずか30秒くらいのオーバーならいいじゃないか、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際に2分を超えるスピーチを聞いていると、長いなぁ、と感じます。
話にまとまりがないからです。
つまり、余計なことを話しているからです。
では、どの部分が余計なのでしょうか。
それは「前置き」です。
例えば、次のような趣旨の話をするとします。
「高校時代の親友と会う日、寝坊してしまい、あわてて家を出たので、財布を忘れてしまい、途中で取りに帰ったので約束の時間に遅れてしまった。
どんなに急いでいるときでも、落ち着いて身の回りを確認しないといけないと思った。」
こうした場合、前置きに次のような話をする人が多いのです。
「その日は、山形の高校時代の親友7人と久しぶりに会うことになっていた。
7人は同じクラブで、県大会出場を目指して高校3年間、元日以外は1日も休まずに厳しい練習に明け暮れた。
努力の結果、県大会への出場を果たした時にはみんなで抱き合って喜んだものだった。
私が大学から東京に出てきたのでなかなか会う機会がなかったが、ついに会える、と思うと、うれしくてたまらなかった。
しかし、前日遅くまで飲んでしまい、当日朝寝坊してしまった。」
実は、この前置きで必要なのは、「山形の高校時代の親友7人で久しぶりに会うことになった。とても楽しみにしていたが、前日に飲み過ぎてしまい、朝寝坊をしてしまった。」という部分だけです。
その他のことは、本人は話したくてたまらないと思いますが、聞き手にとっては不要です。
このスピーチでは、「急いでいる時でも落ち着いて身の回りを確認しよう」ということが言いたいのです。
ですから、この言いたいことに関することに絞って話をしなければなりません。
7人がどのように親しかったのかを詳しく述べる必要はなく、当日をとても楽しみにしていたので、寝坊をしたときにあわてた、ということがわかれば聞き手には充分です。
その他に聞き手は、鍵をかけ忘れた時どんなふうにあわてていたのか、結局家は無事だったのか、などが気になるでしょうから、そうしたことも話した方がよいでしょう。
「言いたいこと」と「人に聞いて理解して欲しいこと」は別物です。
しかし、残念ながら、多くの人はこのことを意識せずに話をしてしまいます。
人に伝わる話をするためには、まず言いたいことをしっかりと認識し、それに関することに絞って話しましょう。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中セミナーでは、2分間でわかりやすい話をするトレーニングをしっかりと行っていただきます。
詳しくは該当ページをご覧ください。
ベーシックコース
2日間集中セミナー