日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年6月23日期待したものと違った

日本話し方センターの話し方教室ベーシックコースでは、無料体験を行っています。

実際の教室で、受講生と同じように机を並べて講義を受けていただきます。

講義の後の実習は聞いていただくだけにしていますが、場合によっては教室の前に立って簡単な自己紹介をしていただくこともあります。

無料体験終了後はアンケートを書いていただき、ご質問にお応えして終わりになります。

 

このアンケートには、ほとんどの皆様に

「楽しかった」

「わかりやすかった」

「参加してよかった」

などにチェックを入れていただけます。



 

一方で、まれに

「期待していたものと違った」

にチェックをされる方がおられます。

そして、ありがたいことに、これにチェックされた方はほぼ全員、どこが期待したものと違っているのか、書いてくださいます。

「受講生一人ひとりへのアドバイスの時間がもっとあるとよい」

「少し雰囲気が堅いかな、と思った」

「もっと本人の改善点を指摘してもらう方がよい」など

こうしたご意見は、教室のあり方を見直す上でとてもありがたいものです。

 

ところで、こうしたご意見を書いてくださる方もおられます。

「事前に準備するのではなく、急に振られても話せる方法を知りたかった」

「スピーチではなく、プレゼンの仕方を学びたい」

「会議などでの効果的な発言方法を知りたい」

こうした感想を書いていただいた方には、来ていただいた時にもっときちんと説明をすべきだったと思っています。

 

上の例では、とっさの場合の話し方、プレゼンでの話し方、会議での発言などができるようになる方法を求めておられます。

しかし、重要なことは、なぜとっさの話ができないのか、プレゼンが苦手なのか、という原因を考えることです。

そして、その原因を解消するような行動を起こすことで、はじめてお悩みは解決できていきます。

 

例えば、とっさの話し方ができないのは、何を話せばよいのかわからないから、すぐに頭に浮かぶ話題がないから、かも知れません。

そうであれば、まず、話題をご自身の中にストックすることから始める必要があります。

また、プレゼンが苦手なのは、あれもこれも話してしまって聞き手に何が言いたいのか伝わらない、ということかも知れません。

この解消には、言いたいことを絞って、それを短い話で伝える訓練をすると効果的です。

会議での発言ができないのは、そのテーマについて事前に考えていないからかも知れません。

であれば、事前に充分な準備をする習慣をつけることで発言ができるようになるでしょう。

 

即効的な対処法を望まれる気持ちはよくわかりますし、自然なことだと思います。

しかし、残念ながら、話し方については、そうした特効薬はありません。

お悩みの原因を理解して、それを解消するトレーニングを地道に行う必要があるのです。

 

そのトレーニングとして、私たちの話し方教室では、2分間のスピーチを採用しています。

これはとても効果があります。

スピーチをするためには話題作りは欠かせません。

また、2分間という短い時間で聞き手に理解してもらう話をする訓練にはもってこいです。

教室でスピーチをする前の充分な準備の仕方も具体的にお伝えしています。

 

話し方教室を受講されている方々は、このトレーニングを地道に行っておられます。

そして、その結果、以前とは違う話し方を手に入れられています。
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