日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年6月29日スキルを学んでセンスを磨く

日本話し方センターのホームページでは、ベーシックコース2日間集中セミナーを受講された方が何を学ばれたかを「受講生の成果」というページで紹介しています。

その内容は、大きく2種類に分けられます。

1つは、話し方が上達した、というものです。

・スピーチは準備がすべてだ
・あがり症と向き合おう
・人前で話ができるようになった
・楽しく会話ができるようになった

もう1つは、人間関係や心の持ち方が変化した、というものです。

・母に笑顔が戻った
・伝えるときは相手のことを考えよう
・意識が変われば人が変わる
・話し方を学びに来て生き方まで学んだ



 

日本話し方センターの話し方教室のカリキュラムは、次の二本の柱でできています。

「大勢の人前で堂々と話しができるようになる」

「よい人間関係をつくる話し方を身につける」

 

受講される方の当初の目的は全員、1つ目の「話ができるようになる」ことです。

はじめは、人前に立って話をするだけで精一杯、という方がほとんどです。

しかし、教室にも慣れ、スピーチ実習の要領もつかめてくると、次第に2つ目の「人間関係をつくる」という点に意識が向くようになります。

それは、私たちの教室が、伝わる話ができるようになる大前提は、よい人間関係をつくることを意識することだ、と思っているからです。

講師は、話し方のテクニックを伝える講義の中でも、

「聞き手がイメージできるよう具体的に話しましょう」

「日常会話は相手に話をしてもらうようにしましょう」

「聞き手が安心して聞けるように表情や態度に気をつけましょう」

など、相手の立場に立った話し方をすることを繰り返し説明しています。

また、スピーチ実習では、自身がスピーチをする話し手になるとともに、他の受講生の話の聞き手にもなるわけです。

聞き手の立場に立ったよい話し方のポイントを理解し、それを実践する中で、相手のことを考える、ということが自然に意識されるようになるのです。

 

そして、講義の中でも直接的に「よい人間関係をつくる話し方」というテーマで、次のことをお伝えしています。

・あいさつ
・プラス積極思考
・ほめことば

これらの講義を聞いて、職場や家庭で実践し、その手応えを感じる方もたくさんいらっしゃいます。

それが前述の2つ目の受講生の成果です。

 

ここまで述べてきたことをまとめると、はじめはスキルを求めて受講を始められますが、次第にセンス=人間関係をよくする話し方に意識が傾いていく、ということになります。

 

成熟した日本社会をこれから牽引するのはスキルに裏付けされたセンスを持った人々だ、と私は思っています。

そして、そのセンスは感性がないと身につきません。

スキルやテクニックを身につける中で、感性に磨期をかけて人間関係に関するセンスを身につける。

そういう思想で日本話し方センターの話し方教室は運営しています。

 

私たちの話し方教室を受講される方々が、一人でも多くこのことに気付いてもらえれば、と思っています。

 
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