日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年8月24日オンラインではわざとテンションを上げよう

最近、在宅勤務が一般的になってきたことに伴い、オンラインミーティングはもとより、朝礼などもオンラインで行うところが多くなってきたようです。

また、各企業のプロモーションなどもビデオやオンラインで行うことが多くなっており、私も度々そうしたメディアで話をしたり、話を聞いたりしています。

そして、その度に思うことがあります。

それは、話し手のテンションが低い、ということです。



リアルの会議では数人の人が同じ部屋にいることが多いので、その人達に自分の考えを伝えよう、という意識が働き、テンションは自然に高めになります。

しかし、オンラインミーティングやビデオ朝礼で話をする場合は大抵、部屋に自分1人しかいないことが多いですね。

自分1人の時にニコニコしたり大きな声で話したりする人はいませんので、そうした状況では自然にテンションは低くなります。

実際、私が数日前に自宅からでオンライン会議に参加している時、自分の声がかなり低くてささやくようになっていることに気付きました。

数人が出席している会議だとわかっていても、私の意識はあくまで自分がいる部屋のサイズに制限されていたのです。

こんな話し方では、どんなによい意見を言ったとしても、聞き手は「横田は話すのが面倒くさいのかな?」「本当にそう思っているのかな?」と思ってしまうでしょう。

これではいけない、と反省しました。

 

以前「自分という役を演じる」という記事を書きましたが、オンラインやビデオで話す時こそ、自分を演じることを意識してテンションを高めなければなりません。

実は、私たちはリアルの会議などで話をする時もテンションは低めです。

特に人前で話すのが苦手だ、という人は例外なくテンションが低いです。

なので、オンラインでは意識してテンションを上げた話し方を心がけるべきなのです。

 

とは言え、テンションを上げよう! と思っただけではなかなか難しいかも知れません。

なので、幾つかテンションが上がる方法をお伝えします。

 

まず、1つ目は、意識的に高めで大きな声で話す、ということです。

直接人と会って話をする場合でも、声の大きさと声の高さは説得力に大きく影響します。

大きな声は自信の表れです。

また、高めの声は明るい感じがして好感が持てます。

オンラインではささやくような声でも相手には聞き取れます。

しかし、聞こえるだけでは訴えかける力は弱いのです。

ぜひ普段より高めの声で、そして、1.5倍から2倍くらいの大きな声で話してみてください。

 

2つ目は、カメラを見て話をする、ということです。

リアルの会議やスピーチでも目線が下がったままの話は、全く説得力がありません。

オンライン会議では画面に映る参加者の顔を見ながら話してしまうと、他の人は目線が下がったまま話しているように見えてしまいます。

なので、他の人が目線があがっているな、と思えるよう、しっかりとカメラを見て話す必要があるのです。

最初は不自然な感じがして話しにくいかも知れませんが、次第に慣れてきます。

 

3つ目は、笑顔を作る、ということです。

これもリアルと共通していることですが、話をする時は笑顔で話すと圧倒的に説得力が増します。

しかし、オンラインで自分1人しか以内状況では意識しないと笑顔にはなりません。

人によっては初めはぎこちなく感じるかも知れませんが、常に意識している内に自然に笑顔が出るようになります。

 

高くて大きな声、カメラ目線、笑顔の3つをぜひ意識してくださいね。
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