日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年7月27日相手に受け入れられる表現をする

私はテレビ東京の「カンブリア宮殿」という番組をよく見ています。

先週、日本電産の永守社長が登場して、インタビューに答えていました。

その際の発言がネットで話題になっているようです。



永守社長は2~3年前に京都先端科学大学の理事長に就任し、その大学の改革に取り組んでいます。

そのことについて、永守社長は番組で次のような発言をしました。

「経営学部を出ても経営のことを全然知らず、税金のことも何もわからない。

名刺の出し方も知らないという人が毎年何百人も入ってくる。

こんな卒業生をどんどん出してくる大学はおかしいのではないか?」

 

この発言の「名刺の出し方も知らない」という部分に対して、ネットでは、

・それは企業の新入社員研修で教えればいいのでは
・欧米の人は名刺を片手で渡しても何も言わない、日本の習慣が古いのでは

などといった批判的なコメントがされています。

 

こうした中、私はある大学の先生の次のコメントにセンスを感じました。

「ちなみに私は、大学の授業でちゃんと名刺の渡し方も、上座の位置も教えて居ます。インターンに行く準備でね。
で、教えるときのポイントは、
『こういう下らないことで君らをバカにし、評価を下げようとするダメな大人に対抗するために、理屈と所作を一通り頭にいれておこう。5分で終わる』
です。」

 

永守社長の発言に肯定的な人は、この発言を非難する人たちに対して、こんなことを言う人が多いと思います。

・君たちは世の中というものがわかっていない
・常識をわきまえないと自分が損をするだけだ

私は昭和30年代生まれの人間なので、このような物言いをしたくなる気持ちは理解できます。

しかし、あまり感心はしません。

なぜなら、これらの発言は、自分が言いたいことを言っているだけで、相手に伝わるかどうかという点は無視されているからです。

もし永守社長の発言に批判的な人がこのようなことを言われたら、更に批判的なことを言うことになり、話はますますかみ合わなくなるでしょう。

 

しかし、上に紹介した大学の先生のコメントは、批判的な人たちに伝わるように永守社長の発言をやんわりと肯定しています。

相手が受け入れられるような話し方で自分の意見を表明する、ということはとても大切なことです。

この先生の発言は、それを見事に実現しています。

 

日本話し方センターの話し方教室では、話をする前にきちんとおじぎをすることをご指導しています。

私は、なぜおじぎをきちんとせねばならないか、ということについて、次のように説明しています。

・社会で働いていると色々な人と接するでしょう
・その中には50~60歳代の人と会うこともあるでしょう
・その時、きちんとしたおじぎができると、相手はあなたに対して間違いなく好感を持ちます
・第一印象で好印象を持ってもらえると、その後の話を受け入れてもらいやすくなります

名刺の渡し方にしても、おじぎにしても、現実にそれを気にする人がいるのは事実です。

ならば、その人達の印象を悪くしないよう、最低限のマナーを身につけておくことは悪いことではないと思います。

 

自分の意見やポリシーは絶対に大切にせねばなりません。

しかし、それを人に伝える時には、相手に受け入れられるような表現にしないと、話をする意味がありません。

例えば、何かを教える時でも、

「全然だめですね。もっと練習しないと。」

と言うよりも、

「OKです。これからどんどんよくなっていきますよ。伸びしろはかなりあります。一緒に頑張りましょう。」

と言えば、相手には受け入れやすくなるでしょう。

 

話すということは考えることです。

相手に受け入れられる話し方は、そういう表現を意識して考えないとなかなかできません。

日本話し方センターの話し方教室では、どのようにすると相手に受け入れられやすい話し方、話す態度が身につくか、ということをトレーニングさせていただいています。

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