日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年8月20日「質問」で背中を押す

私たちは、日常、判断せねばならないことが絶えず起こっています。

一説によると、人が一日に判断する回数は3万5千回とも言われています。

この数字を見ると、私たちは判断する、というストレスを常に抱えているんだなぁ、と思います。



私も時々、人から悩みについて相談されることがあります。

せっかく相談してくれたので、そうしたお悩みを真剣に聞きます。

そうしたところ、ご自身の中で結論はもう出ているんだな、と感じることが結構あります。

「Aにしようか、Bにしようか、悩んでいるんです。」と言う人の話を聞いていると、明らかにご自身ではBに決めている、ということがよくあるのです。

つまり、ご自身は「悩んでいる」と思っていても、実は悩んでいるのではなく、これにしよう、と決断する決め手に欠けている、というのが実態のように感じます。

 

自分自身を振り返っても、結論は出ているが決め手に欠けて決断に二の足を踏んでいることが実によくあります。

多くの人が何かを決めるために、背中を押してもらうものを求めている、探しているのだと思います。

大昔はそれが占いだったのでしょう。

太古の中国では戦争を始める前に、必ず吉凶を占ったそうです。

しかし、多くの場合は、吉が出るまで占いを繰り返したそうですから、これなども、戦争をするという結論は出ているが背中を押すものを求めている典型例だと思います。

今でも手相などの占いによりどころを求める人は少なくありません。

しかし、大半は論理面または感情面で納得して決断する、ということが圧倒的に多いですね。

では、人から相談を受けた場合、背中を押してあげるにはどうすればいいでしょうか。

私は、それが「質問」だと思います。

 

先日、就活生のFさんに近況を尋ねたところ、こんな会話になりました。

Fさん:「今、セキュリティ業界の2社から内定をもらっています。
どちらもいい印象がありますが、その業界の監督官庁もいいな、と思っていて、正直、迷っています。」

私:「そうですか。内定をもらっている会社や監督官庁にはどんな印象がありますか?」

Fさん:「A社はとてもフレンドリーで雰囲気がよさそうです。
B社はやっていることが革新的でワクワクしますが、社風は少し冷たいですね。
監督官庁は大きな仕事ができそうなのがとても魅力的ですが、やはり官僚的だな、と感じる応対がありました。」

私:「なるほど。Fさんはよく組織を観察して的確な意見を持たれているようですね。
最終的に1社に決める場合、一番大切にしたい要素は何なんでしょうね?」

Fさん:「ん~。今自分で話していて気付いたのですが、私はどうも『この人達と一緒に働きたい!』と思うところを選びそうな気がしてきました。そうするとA社かな。A社は業務面でもワクワク感がありますしね・・・」

私は質問をしただけですが、Fさんは自らの言葉で、自らの判断基準に気がついたようでした。

 

悩んだり迷ったりしている人に、「絶対にこっちの方がいいよ。」とか「それは最悪だからやめた方がいいよ。」と言っても、「そうかなぁ・・・」という反応になり、決め手にはならないでしょう。

人は自分の感情が動いて納得して初めて決断できますし、行動できます。

悩んでいる人から相談されたら、ぜひその人に寄り添うようにして質問をしてあげてください。

きっと自ら決め手に気付いてもらえると思います。
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