場数を踏むのが癖になった
私の会社ではよくクライアントとのミーティングが行われます。先日も先輩から声をかけられました。
「前田さん、今度のミーティングでこの部分の説明してみてくれない?」
「いや~、途中で何言ってるか分かんなくなるし、恥かきたくないですねぇ」
「あっ無理ならいいよ、ありがとう」
先輩に気を使わせてしまいました。客観的に見ると、その場から逃げているだけでとても情けないな。そんな自分が嫌になって帰りはバッティングセンターに逃げ込みました。
そんな時、話し方教室で場数を踏むことが大切だということを学びました。この教室に通っている間は試してみよう、小さな機会でも逃さないようにしよう、と決意しました。
そしてある日のことです。
「じゃぁ、次のミーティングで1番最初に話してくれる人いますか?」
「はい、私が話します」
「おっ、前田さん、いいね。よろしくね!」
そして当日。ミーティングで私は落ち着いて話すことができました。終了後、先輩から声をかけられました。
「前田さん、普段はあんなヘラヘラしてるのに仕事になるとちゃんと話せるんだね。これからもっと積極的に話してよ」
「いやいや~、勘弁してくださいよ~」
思わずヘラヘラと返してしまいましたが、心の中ではホームランを打った気分でした。
今まで私は、嫌だな、やりたくないな、と思ったことからは、それとなく逃げていました。しかし場数を踏むという意識でいると、自然と手をあげたくなります。そして成功すると楽しくなってまた手を上げたくなる。それがだんだん癖になっていくのが自分でもわかりました。
これからはこの癖を生かしてもっといろいろな経験をしていこうと思っています。