成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

一人では気づけない事もある

私は話を聴き返されるのが大嫌いです。

一生懸命話していても、「え?」と聞き返されると、途端に話すのが嫌になってしまいます。

 

しかしいつも聞き返されるので、これでは世間が狭くなると思い、話し方教室に通う決心をしました。

 

講義を受講し、自分の問題点が分かってきました。

私は、かつぜつをよくするための早口言葉がうまく発音できませんでした。
なるほど、これでは聞き返されるはずだ、と納得しました。

 

ところが対処法が分かりません。

講義では「口を大きく開けて」と指摘されるものの、イマイチ納得することが出来ませんでした。

 

しかし思わぬ突破口がありました。

 

ある日、開始時間より早く教室に来ると、先生が
「石川さん、今日は一番乗りなので、スピーチを通しで練習しましょう」
「分かりました。こんばんは。石川孝です」
すぐに止められました。

 

「石川さん、スマホで動画を撮ったので見て下さい。何か気づきませんか?」
「いやちょっと……分かりません」
「石川さん、”い”を発音する時、口がほとんど動いていませんよ。”い”は唇の端を横一杯に引いてください」

 

その瞬間、私は自分の課題を自覚出来ました。私は唇の形を理解できていなかったのです。

それ以来、私は口の動きを意識し、練習するように心がけました。

 

先日、研修で資料を読む機会がありました。

私は急がず、発音、特にくちびるの動きに注意しながら資料を読み上げました。

すると研修の後、同期から「石川って、読むの凄い上手だね」とほめられました。

まさか資料を読み上げただけで褒められるとは思いませんでした。

 

「百聞は一見に敷かず」

 

この気づきは自分一人では得ることはできませんでした。

これからも一語一語を大切にし、他人との意思疎通を楽しみに出来るようになろうと思います。

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